News for 4月 2013

17/04/2013/WED/八百三十八日目

多摩美で担当している講義「パ」フォーミングアーツ論二回目。今日の授業では心臓を停めてみせました。授業中「パ」ートナーから電話があったのですが、でられず、何だろうと気になっていたのですが、授業後、昨日の八つ当たりの詫びと、マッサージへの感謝を綴ったメールが届きました。

夜、仕事を終えた「パ」ートナーから電話。体調が優れないらしく、力のない声で、「喉にしこりを見つけて、押すと痛いんだけど、放射能のせいかな?」と不安げに言いました。だいぶ疲れているようなので、青山まで車で迎えにいってやることに。明日の朝、病気に連れていきます。何事もなければよいのですが。

午前中、房総半島南方沖を震源に震度5弱、三宅島近海を震源に震度4。その後も余震が続き、夕方、伊豆大島近海を震源に震度3、三宅島を震源に震度5強。夜、与那国島近海を震源に震度3、宮城県中部を震源に震度5弱。

特に三宅島では、少なくとも夕方6時すぎまでに震度1以上が21回、うち7回が震度3以上で、ブロック塀の倒壊や、土砂崩れがあり、割れたガラスで手を切った人や、転倒して怪我をした老人もいらしたとのこと。

今日は地面がたくさん揺れましたが、僕は完封。

Posted: 4月 17th, 2013
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16/04/2013/TUE/八百三十七日目

朝から芸大で授業。

日本時間で今日未明、ボストンでテロがありました。現時点確認されている限りで3人が死亡、17人が重体、170人以上が負傷。また日本時間の今日の夜、イランとパキスタンの国境に近い地域でM8の地震が発生。少なくとも40人が死亡、さらに死者は数百人に上る可能性があるとのことです。

「パ」ートナーはというと、最近いろいろ頑張りすぎて、体力に限界がきたようでご機嫌斜めです。今夜は一方的に八つ当たりされてしまったのですが、マッサージをしてやると、急に素直になり、ころっと眠ってしまいました。

日本では震度3以上の地震は観測されず。今日は完封。

Posted: 4月 16th, 2013
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15/04/2013/MON/八百三十六日目

今日は網膜がわななくほど、太陽が明るい日でした。

昼間は英国BBCのインタビュー取材。震災後の日本のアートについてのラジオ番組だそうです。「パ」裂するのが嫌だったので、芸大の卒業生で英語が堪能な田村さんに通訳をお願いしたものの、なんだかんだでやはり英語で話す必要に迫られたのですが、「Power plant」は「ポワープラント」、「person」は「ペースン」などと、キングス・イングリッシュ(?)気取りで発音することで、巧みに「パ」裂を回避。

その後、スタジオにこもって一人で歌い込み。夜は「パ」ートナーがラヴェルのボレロを、ドブネズミの行進に見立てて即興でおかしな歌詞をつけて熱唱してくれました。

震度3以上の地震は観測されず。今日は完封。

Posted: 4月 15th, 2013
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14/04/2013/SUN/八百三十五日目

昼、田川さん、その家族とジョーさんの家へ。かつて田んぼだったという湿地で、ぼーっとチルアウト。周りの竹林の竹たちが風にゆらゆら揺れて、互いに胴をぶつけあい、コンコンと音をたてていました。

そういえば先日のセッションの録音を、「パ」ートナーがあるオーディションに応募してしまったらしいのですが、なんでも一次審査を通ったと通知があったとのこと。さらに本選で勝ち進むと大手レコード会社との契約が決まるらしいのですが、とりあえず棄権することに。

先日のセッション以来、以前は使っていなかった音域を使って歌うようになってきています。いくつかこのバンドで演奏するための曲ができつつあります。

午前中、埼玉県南部を震源に震度3。夜、福島県沖を震源に震度3。今日は完封。

写真

Posted: 4月 14th, 2013
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13/04/2013/SAT/八百三十四日目

多摩美で助手を勤めていた頃に学生だった松岡君から久しぶりに連絡がありました。なんとうちの真向かいに引っ越してきたとのこと。こちらとあちらに糸を渡して、糸電話をやろうということになりました。

そして夜は先日組んだバンドのメンバーで集まって、飲みながら会議。ジョーさんちの敷地にバックミンスター・フラーのジオデシック・ドームを建ててスタジオにしようということになりました。

そして帰宅。また「パ」ートナーのぶっ飛んだ独り言がはじまりました。iPhoneでこっそり録音したので、以下に書き起こします。

 

ハッピーバースデー!ケーキの中から両手が飛び出てきたんだよ。屈伸する予定だったのに、すすき野原に咲いたのは花火だったのさ。いててて…、ポテトチップス食べようと思ったら、月が欠けたチップスだった。あいててて…。孔雀の羽と靴べらを間違えては履き間違えたよ。あぁ、痛い、あぁ、痛い、その靴べらの先にはフクロウが眠っていたのさ。そのフクロウは顔の形がドラゴンになって、いてててて…、痛い、痛い、痛い、痛い、その女は傘をかぶって歩いていたのさ。その女のくちばしには、たった一つの、痛い、痛い、痛い、手巻き寿司!咲いた花から桜の花で、あぁ、痛い。ほおずき咥えてくちばしに。折れた傘の骨組みは、今日も泣き虫のカラスの顔にみえる。たんぽぽの綿毛が飛んで、飛んだ先には、痛い、痛い、痛い、排水口がV字に折れて、青色の稲妻が吹き出してきたんだよ。青色の稲妻は次々に、アメーバダンスを踊りながら、細胞分裂を繰り返したのさ。お尻の花に見えたその星形は、鉛筆の芯が尖った先だったのさ。僕たちは今日も、おぉ!、ビリビリに破いた地図の合間から流れ落ちる黄色い夕日の先を見ていたのさ。あぁ、そこには金色の簾が落ちていて、僕たちは左手と右手をS字に迷いながら、その簾を飛んで行くぅ…。あぁ、飛行機の羽が少し落ちてきたよ。僕は鯨とクラゲの上に乗っかりながら、くちばしにはセミの羽をとっつけたのさ。三角定規の使い方を教わったことを忘れてしまったものか。君はそれを羽にして空を飛ぼうとしたよね。あぁ、痛い!痛い!痛い!あぁ!二つに並んだドラム缶の隙間から、カタツムリが触覚を切られて飛んでいたよ。その先には、これはなんでしょうか?…トイレのドアノブを開ける瞬間に!口紅の蓋がポロリと落ちた!手招きしてるのはあなたですか?ミカンの樹から落ちたら、そこはもう別世界で、螺旋階段を上ると少し怖い顔をしたお兄さんたちが、僕たちを追ってくるんです。そうです。そうです。あぁ…。あぁ!あぁ!あー!電線がー!電線がパラシュートのように飛び散ったぁ!真ん中から虹色の蜘蛛の巣と稲妻ー!光輝いてー!椰子の樹のようにお化けは揺れたよー。このままずっと、おいおいおいおい、あぁ、あぁ、あー…。君はスカートの端にフォークをたくさん刺していました。その折れたフォークは少し滑稽なダンスを踊ってるようで…あぁ!あー!かけ算するのに!足し算はいらない!足し算をするのに!引き算はいらない!あぁ…その丸い玉を放しておくれ!丸い玉を弾き飛ばしておくれ!みんな本当はシンデレラになりたいんだろ?見えましたこれは!いたっ。痛い、痛い、痛い、見えましたぁ!これは何だ?うん!電燈は逆向きに…、かざした親指と人差し指から見た満月が、今日も少し滑稽なキノコの宇宙ダンスに見えます。あぁ!キノコの先に!傘の柄がついていた!ぐるぐる廻ってそれは宇宙船となって、その縞々の先には、あなたが見まいかどうかを算段する機械がついていたんです!だけどわたしにはそれが分かりませんでした。何故ならば、何故ならば…あぁ、痛い、痛い、痛い、痛すぎる…痛すぎる…痛すぎてもう、ちょっと休憩!あぁ!痛い!痛い!右の肩が痛い…。あ、また来ました。エイが本当は空を飛びたかったんだってわたしに教えてくれました。だけどエイは!顔が表なのか裏なのか、右なのか左なのか分からないというんです!僕はいつも青い蝶々が海の中を飛んでいることを知っていました。だけどみなさん夢をみているんです。青い蝶々は海の中を泳がないっていうんです。だけど僕には青い蝶々が見えるんです。それからもう一つ、教えてしまいますと、これは何?これは何ですか?あぁ!あぁ!見えてきた!痛い、痛い、痛い、痛い!あぁ!これは何?あっ!何だこれ…太陽だ…太陽は実は三つあったのさ!太陽は実は三つあったのさ!右からは赤い羽、左からは虹が咲き、その先には本当は宇宙が見えていたのさ!月は本当は四つあったのさ!その真ん中にはつぶつぶの光が落ちてヒマワリとなって落ちたのさ!朽ちたのさ!その雲には!あぁ!六角形の星が咲き、今日もまた狐の顔をして笑っている。もう無理!ちょっと休憩させておくれよ!頭おかしくなってしまうよ!仏像がさ、笑うんだよ、たまに十四個くらい並んで「えへへへ」って…。もう最近はわたし諦めたんです。目をつぶって暗闇を見ようとすると、大量のゴキブリが出てくるんですね。そのゴキブリたちはどちらかというと、カーテンレールに一列になって、逆向きになりながら、後ろに下がって行くんです。分かりますか?そんな時、わたし少し絶望するんですね。そうすると絶望の先にまた希望が湧いてくるんです。分かりますか?それでね、わたしはいつもそのゴキブリがね、カーテンレールに一列になって下がって行くのを見た後にですね、一つのことを考えるんです。もしも、わたしがアメーバダンスを踊るような小さな虫けらのような人間だったら、絶望の先には何を見るんだろうって…、いつもわたし、問いかけてるんです。そうするとコスモスが大量にでてきて、その真ん中にイソギンチャクがたくさん咲いてるんです。で、わたしはそこで怒るんです。ここは海なんだか陸なんだかよくわからない!なんでどっちかにしてくれないんだって。泣きわめいたりすんですね、割と。はははっ!ほんとなんですこれ。するとね橋が出てくるんです。橋が。その橋がですね。何か白くて骨みたいのでできてるんですね。魚の骨と思ってもらえるといい。その魚の骨が肋骨みたいになってて、わたしが歩こうとすると開いたり閉じたり、開いたり閉じたりするんです。で、その先に太陽の光みたいなのが、ぼわってなってて、真ん中にすごい間抜けな顔をしたちょっと、まぁ、江頭とまでは行かないけど、絶対にむかつく感じの人が立ってるんです。で、その人がわたしに向かって言うんです、いつも。しかもラジカセみたいの持ってて、「あ、やっぱ右行った」とか、「あ、やっぱ左行った」とか、わたしがその骨を橋を渡るたんびに。悔しいからわたしはちょっと左に行くふりをして右に行くんですけど、なんか「ほらね、右に行った」とか、「ほらね。左に行った」とか、そいつがいつも憎たらしい感じで言うんです。で、次第にわたしはイライラしてきて、その骨をこうぶっちぎりながら、渡ってくんですね、その橋を。で、その骨の先には何があるかというと、今度は全部が矢印の家があるんですよ。ひたすら矢印なんです、それはもう。で、その矢印の上にですね、なんか黄緑色の頭をした人たちがいっぱいね、座ってるんです。で、その黄緑色の頭をした人たちが、いつもこやって言うんです。「ぬーべー、ぬーべー、ぬーべー、ぬーべー」って言うんですね。で、わたしすごいむかつくんです、またその「ぬーべー」が。で、その人たち髪の毛生えてないんで、なんかちょっとアメーバみたいな感じなんですけど、この矢印に座った人たちの、「ぬーべー、ぬーべー」っていうのに若干苛立ちながら言うんです。「あなたたちは門番なんですか?それともここでお茶を飲みたいんですか?そこんとこどっちかにして欲しいってわたし思ってるんです」って言うんですね。そうするとね、その人たち不思議なことにね、右のお尻をね、取るんですよ。こう掴む感じで、ポンって。そうするとそのお尻がリンゴに変わるんですよ。で、わたしに言うんです。「このリンゴお食べ」と。で、わたし嫌な気分になるんですね。「そんな尻からできたリンゴなんて食いたくねぇ」って言うわけですよ。そうするとその緑の星人たちが言うんです。「あなたはいつもナメクジのことを分かってない。あなたはどうしてそんなにナメクジのことを理解しようとしないだ」って言うんですね。「ナメクジなんかカタツムリの殻がなくなったやつでしょ」って言うわけですよ。そうするとね、その緑のアメーバたちが怒るんです。それはまたすごい剣幕で。そのときの声がね、分かります?なんか「まっひゅ!まっひゅ!まっひゅ!まっひゅ!」っていうんですよ。「ぬーべー、ぬーべー」か「まっひゅ!まっひゅ!」って言ってね、そのときだけこう歯が二本でてくるんですよ、そいつら。すっげーそれがまた嫌な感じで、わたしはまたイライラしながら、その矢印の家たちを通っていくんです。分かりますか?そうするとね、今度はね、人間のべろがいっぱい生えてるね、野原みたいなところに来るんです。人間のべろなんです、どう見たって。けっこう気持ち悪い、べろの野原なんですね。で、わたしはその野原を、「あぁ、べろっぽいな」と思って歩くわけです。なんか舌苔とかあるわけですよ。ちょっとなんかよだれっぽいにおいがして臭いの、すごく。で、わたしはその臭さに耐えきれないんだけど、しょうがないから、なんかこう、手を押さえながら歩いてくんです。そうするとね、今度出てくるのはですね、何かね、これはたまに夢によく出てくるやつら何ですけど、そいつらはですね、何か、あのーまつ毛が、まつ毛っていうか目が、こうやって何か、イソギンチャクみたいな目をしてて、まつ毛が360度についてる、で、なんか口が、ちょっとなんか、鳥のくちばしみたいな人がいっぱい出てくるんですよ。で、この頭のところはピンク色で、結構ギザギザしてるんですけど、その人たちがべろのとこになんか座って、すごい私のことあざ笑って言うんです…。ハッ…、切れちゃったスイッチが…、チャンネルが…。もう見えない。笑ってた?何が面白かったの?

 

こんなときの「パ」ートナーは、完全に頭がぶっ飛んでいるのですが、僕は彼女のそんなところが大好きです。愉快な彼女のおかげで、家にいる時の僕はいつも笑っているのです。

午後、兵庫県播磨灘を震源に震度3。今日は完封。

Posted: 4月 13th, 2013
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12/04/2013/FRI/八百三十三日目

芸大での授業中、学生たちが「え、ミサイル?!」と何やら騒ぎはじめたので、何事かと訊くと、学生支援課から以下のようなメールが届いたとのことでした。

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件名: [BULLS] 【注意喚起】北朝鮮によるミサイル発射に係る対応について

東京藝術大学学生 各位

こちらは東京藝術大学学生支援課です。

昨今の北朝鮮情勢を受けて、仮に北朝鮮よりミサイルが発射されて、
日本上空を通過することとなった場合には部品等が落下するなどの
影響があることも考えられます。

万が一、落下物らしき物を学内で発見した場合は、決して近寄らず、
学生支援課まで連絡してください。

学外で発見した場合や学生支援課に連絡が繋がらない場合は、警察
または消防へ連絡してください。

※万が一、落下物等による被害があった場合には、被害状況を国の
機関へ報告する義務が生じます。その際もまずは学生支援課へ
連絡し相談してください。よろしくお願いいたします。
—–

これにはちょっと違和感を感じたので、僕から学生支援課の係長宛てに以下のようなメールを送りました。

—–
学生支援課総務係長 宮川様

CC.木幡先生、柴田助手

先端芸術表現科 非常勤講師の山川と申します。

本日、私が担当している授業中に、
学生支援課から送られたメール「【注意喚起】北朝鮮によるミサイル発射に係る対応について」
を読んだ学生たちがびっくりして、ちょっとした騒ぎになりました。

北朝鮮のミサイルについて、文科省から学生たちへ直接周知するよう指示があったのでしょうか?
所属職員に対して周知するよう連絡があったことは承知していますが、
学生たちにも知らせるようにという指示は出ていないと認識しています。

大学には北朝鮮に親戚がいる学生も多く、教員の立場としては、
このようなメールが彼(女)らの学内での人間関係や、学生生活に影響を与えるのではと懸念しています。
例え周知させる必要があるとしても、一人一人に直接メールを送るという方法は適当でないと思います。

ご配慮お願いしたく、意見させていただきました。
どうぞよろしくお願いいたします。

山川冬樹
—–

震度3以上の地震は観測されず。今日は完封。

Posted: 4月 12th, 2013
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11/04/2013/THU/八百三十二日目

今日は女性ファッション誌「SPUR」の記事のため、日比野克彦さんと対談をしました。対談中も巧みに「パ」裂を避けて完封です。

夜は「パ」ートナーの舞台のためのキューシート、セット図づくり。

昼頃、青森県東方沖を震源に震度3。

Posted: 4月 11th, 2013
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10/04/2013/WED/八百三十一日目

今日は多摩美で担当している講義、「パフォーミングアーツ論」の本年度最初の授業。
パフォーマンスの講義ですから、当然この授業では「パフォーマンス」という単語は避けて通れません。毎度のことですが、初回はまず、『「パ」日誌メント』について解説しながら、自分が「パ」と発声できないことについて弁解するところから始めなければなりません。
例によって「パ」という代わりに「ピャ」と訛らせて発音しながら「パ」裂を回避。講師が真面目な顔で「ピャフォーマンス」と言う度に、大きな講義室にクスクスと小さな笑い声が響くのでした。

ここ数日、ろくに寝られなかったので、大学から帰宅後、ソファーで爆睡。

震度3以上の地震は観測されず。今日は完封。

Posted: 4月 10th, 2013
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09/04/2013/TUE/八百三十日目

朝から芸大で授業。大学の仕事を終えた後は、「パ」ートナーが出演するミュージックビデオの撮影現場へ。ロケは木更津の森の中で行われました。出演は「パ」ートナーの他に、東野祥子ちゃん、ケンジル・ビエンさん。美術セットにR領域。監督は河野未彩さん。結局撮影が終わったのは、日付が変わって午前1時半。楽しい現場でした。完成が楽しみです。

震度3以上の地震は観測されず。今日は完封。

410

Posted: 4月 9th, 2013
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08/04/2013/MON/八百二十九日目

今日から本年度の芸大の授業がはじまりました。今年の2年生の共通テーマは「見ること/見えること」。

まずはラウンドテーブル形式で、学生たちに最近見たもの、見えたものについてを発言してもらいながら、ブレインストーミングして行きます。夢の話、デジャヴの話、落語の見立ての話、街で見かけた怪しい人の話、内視鏡検査で初めてみた自分の体の中の話、想像したことがそのまま目に見える金縛りの話、幽体離脱で見た自分自身の姿の話などなど、沢山の興味深い話が出ました。

僕からは、英語で「撮影する」とは「shoot」ということを引き合いに出しながら、見ることの攻撃性についての話にはじまり、主に戦争をめぐる「見ること/見えること」について話をしました。例えばイラク戦争時にロサンゼルスタイムスの一面に掲載され、当時大きな問題となったという合成写真の話、ビン・ラディンの殺害の一部始終が、米特集部隊員の頭に取り付けられたカメラからホワイトハウスへと生中継され、米首脳たちがそれを淡々と見ていたという話、Wikileaksがリークした米軍ヘリによるイラク市民銃撃映像の話、そして既に実戦で使用されているというプレデターの話などなど。

プレデターとは米軍の開発した無人航空機で、機体に搭載されたカメラの映像を介して、なんと米国本土から遠隔操縦するのだそうです。人間が搭乗しないため、撃墜されてもパイロットは死傷しないというわけですね。3DCGの進歩が著しい近年、テレビゲームは実写映像と見まごうほどのリアリティを獲得していますが、こうなってくると実戦とテレビゲームの境界がどこにあるのか、いよいよ本気で分からなくなってきます。

そんな話を学生たちにしようとした時のこと。

僕:「プレデターという米軍の無人航空機では、人間が搭乗しないので、パイロ…、あ…」

地雷ワード、「パイロット」パ裂。

毎年、4月に入ると舌が滑りやすくなるようです。

震度3以上の地震は観測されず。

Posted: 4月 8th, 2013
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05/04/2013/FRI/八百二十六日目

先日撮影した「パ」ートナー自作自演の「オタク」と「シャーマン」をテーマにしたパフォーマンス作品が、あるダンス・コンペティションの一次審査を通り、本戦公演にて上演されることになりました。果たしてこれはダンスなのか?と、首を傾げたくなるような内容なのと、2日間しか時間がない中、勢いでつくった感が否めないので、まぁ難しいだろうと思っていたのですが、手伝ってやった甲斐がありました。

福島の原「パ」ツでは、つい先日、ネズミによって燃料プールの冷却装置が止められるという騒動があったばかりですが、東京電力によれば、今日、再び3号機の使用済み燃料プールの冷却装置が午後2時27分から停止しているとのことです。いやはや…。

震度3以上の地震は観測されず。今日は完封。

Posted: 4月 5th, 2013
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04/04/2013/THU/八百二十五日目

一昨日意気投合したバンドでスタジオ入り。僕はギター&ボーカル、ジョーさんはドラム、「パ」ートナーはキーボード&ボーカル、そして「パ」ートナーの友人のファッション・フォトグラファー、田川さんもギターで加わりました。田川さんは当初、このバンドに参加するにあたり、楽器屋にベースを買いに出かけたところ、思わずフェンダー・ジャガーを衝動買いしてしまった為、急遽ギターが二人でベースレスという編成に。

とりあえず集まってセッションしてみたのですが、これはヤバいです。まだまだ荒削りですが、アンサンブルから放出されるエネルギーには奇跡的なものがあると思います。ちゃんとやったら相当なバンドになるはずです。

自分が仕掛け人となって、集めたメンバーのセッションが、すごく良かったので彼女も興奮していたのでしょう。そんな時は少し意見が食い違うだけで決まって喧嘩に発展するのです。案の定、帰宅後、「パ」ートナーと喧嘩になり、なんと今日は四本貫手でふすま破りやがりました。お前はラーメンマンか。

未明、能登地方を震源に震度4。昼過ぎ、茨城県沖を震源に震度4。今日は完封。

Posted: 4月 4th, 2013
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03/04/2013/WED/八百二十四日目

今日は嵐。風で窓がぴゅーぴゅー鳴いています。

ある漫画がこの度テレビアニメ化されるそうで、その主題歌のPVに「パ」ートナーがヒロイン役で出演することになりました。「パ」ートナーの説明によれば、皆の憧れの女の子が、ある男の子に体操着を盗まれて、付き合うことになり、男の子が変態に目覚めて行く矢先、女の子もそれに影響されて完全に壊れていき、最後は宇宙船に乗って飛んでいくという物語なのだとか。なんのこっちゃ。

最近、昔よく弾いていたギターをまた弾いています。グラナダの職人が叔父のために制作した楽器で、僕より1歳年上のフラメンコギター。もうだいぶボロいのですが、ボディの板が非常に薄く、音はとてもきらびやかです。久しぶりに弾いてみて、やはり今まで弾いてきたどの楽器よりも身体に馴染むな、と。なんだか懐かしい場所へ帰ってきた感じです。

夕方、トカラ列島近海を震源に震度4。今日は完封。

Posted: 4月 3rd, 2013
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02/04/2013/TUE/八百二十三日目

昼頃、「パ」ートナーから電話がかかってきました。今、ジョーさんと、そのお姉さんの髪を切りに、ジョーさんの家にいるので、すぐに来て欲しいとのこと。ジョーさんとはメジャーシーンで活躍したドラマーで、今は家業を継いで庭師を営んでいる「パ」ートナーの古くからの友人です。僕の家から車で5分くらいの山奥に住んでいるとは前々から聞いていましたが、その時はこの辺りに山なんてあったっけ?と不思議に思っていたのでした。

その不思議を確かめたくて、車でナビを頼りにジョーさんの家の周辺まできてみると、住宅街の中に開発されずに残っている雑木林にたどり着きました。その雑木林をみた瞬間、僕の中で記憶がみるみる蘇ってきました。そこは子供の頃、よく遊んだ里山だったのです。なんだか狐につままれた気分です。

ジョーさんの家は小川、沼、竹藪、祠とともにこの里山の奥にあるのですが、都心からこれほど近い場所でこのような環境に住めるというのは奇跡的なことだと思います。それはタルコフスキーの映画『惑星ソラリス』の冒頭に出てくるあの森の中に建つ家を彷彿とさせました。『惑星ソラリス』では登場人物が森から車に乗って出かけると、突然東京の首都高速の場面に切り替わり、環境の振れ幅がそのまま人間の精神の振れ幅に重なって、超現実的な世界が描かれていくのですが、ジョーさんの家から実際にそのシーンが撮影された首都高速の地点まで車で20〜30分。映画に描かれた超現実が、ここではまったくの日常なのです。

ジョーさんの家に上がり込み、ジョーさんが昔つくったデモテープを聞きながら三人で歓談。バンドを組んで、この里山でライブを企画しようということになりました。これは面白いことになりそうです。

しかしその話合いの中で不覚にも「やっぱり」と口を滑らせてしまいました。54日ぶりの「パ」裂です。

深夜三陸沖を震源に震度3、宮城県沖を震源に震度3、昼頃三陸沖を震源に震度3。

Posted: 4月 2nd, 2013
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01/04/2013/MON/八百二十二日目

今日は「パ」ートナーのパフォーマンス作品のためにスタジオで音、照明、映像記録の手伝い。作品はオタクとシャーマンがテーマらしいのですが、撮った記録を編集しながら何度も爆笑。彼女は最高のコメディエンヌです。

震度3以上の地震は観測されず。今日は完封。

Posted: 4月 1st, 2013
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