13/04/2013/SAT/八百三十四日目

多摩美で助手を勤めていた頃に学生だった松岡君から久しぶりに連絡がありました。なんとうちの真向かいに引っ越してきたとのこと。こちらとあちらに糸を渡して、糸電話をやろうということになりました。

そして夜は先日組んだバンドのメンバーで集まって、飲みながら会議。ジョーさんちの敷地にバックミンスター・フラーのジオデシック・ドームを建ててスタジオにしようということになりました。

そして帰宅。また「パ」ートナーのぶっ飛んだ独り言がはじまりました。iPhoneでこっそり録音したので、以下に書き起こします。

 

ハッピーバースデー!ケーキの中から両手が飛び出てきたんだよ。屈伸する予定だったのに、すすき野原に咲いたのは花火だったのさ。いててて…、ポテトチップス食べようと思ったら、月が欠けたチップスだった。あいててて…。孔雀の羽と靴べらを間違えては履き間違えたよ。あぁ、痛い、あぁ、痛い、その靴べらの先にはフクロウが眠っていたのさ。そのフクロウは顔の形がドラゴンになって、いてててて…、痛い、痛い、痛い、痛い、その女は傘をかぶって歩いていたのさ。その女のくちばしには、たった一つの、痛い、痛い、痛い、手巻き寿司!咲いた花から桜の花で、あぁ、痛い。ほおずき咥えてくちばしに。折れた傘の骨組みは、今日も泣き虫のカラスの顔にみえる。たんぽぽの綿毛が飛んで、飛んだ先には、痛い、痛い、痛い、排水口がV字に折れて、青色の稲妻が吹き出してきたんだよ。青色の稲妻は次々に、アメーバダンスを踊りながら、細胞分裂を繰り返したのさ。お尻の花に見えたその星形は、鉛筆の芯が尖った先だったのさ。僕たちは今日も、おぉ!、ビリビリに破いた地図の合間から流れ落ちる黄色い夕日の先を見ていたのさ。あぁ、そこには金色の簾が落ちていて、僕たちは左手と右手をS字に迷いながら、その簾を飛んで行くぅ…。あぁ、飛行機の羽が少し落ちてきたよ。僕は鯨とクラゲの上に乗っかりながら、くちばしにはセミの羽をとっつけたのさ。三角定規の使い方を教わったことを忘れてしまったものか。君はそれを羽にして空を飛ぼうとしたよね。あぁ、痛い!痛い!痛い!あぁ!二つに並んだドラム缶の隙間から、カタツムリが触覚を切られて飛んでいたよ。その先には、これはなんでしょうか?…トイレのドアノブを開ける瞬間に!口紅の蓋がポロリと落ちた!手招きしてるのはあなたですか?ミカンの樹から落ちたら、そこはもう別世界で、螺旋階段を上ると少し怖い顔をしたお兄さんたちが、僕たちを追ってくるんです。そうです。そうです。あぁ…。あぁ!あぁ!あー!電線がー!電線がパラシュートのように飛び散ったぁ!真ん中から虹色の蜘蛛の巣と稲妻ー!光輝いてー!椰子の樹のようにお化けは揺れたよー。このままずっと、おいおいおいおい、あぁ、あぁ、あー…。君はスカートの端にフォークをたくさん刺していました。その折れたフォークは少し滑稽なダンスを踊ってるようで…あぁ!あー!かけ算するのに!足し算はいらない!足し算をするのに!引き算はいらない!あぁ…その丸い玉を放しておくれ!丸い玉を弾き飛ばしておくれ!みんな本当はシンデレラになりたいんだろ?見えましたこれは!いたっ。痛い、痛い、痛い、見えましたぁ!これは何だ?うん!電燈は逆向きに…、かざした親指と人差し指から見た満月が、今日も少し滑稽なキノコの宇宙ダンスに見えます。あぁ!キノコの先に!傘の柄がついていた!ぐるぐる廻ってそれは宇宙船となって、その縞々の先には、あなたが見まいかどうかを算段する機械がついていたんです!だけどわたしにはそれが分かりませんでした。何故ならば、何故ならば…あぁ、痛い、痛い、痛い、痛すぎる…痛すぎる…痛すぎてもう、ちょっと休憩!あぁ!痛い!痛い!右の肩が痛い…。あ、また来ました。エイが本当は空を飛びたかったんだってわたしに教えてくれました。だけどエイは!顔が表なのか裏なのか、右なのか左なのか分からないというんです!僕はいつも青い蝶々が海の中を飛んでいることを知っていました。だけどみなさん夢をみているんです。青い蝶々は海の中を泳がないっていうんです。だけど僕には青い蝶々が見えるんです。それからもう一つ、教えてしまいますと、これは何?これは何ですか?あぁ!あぁ!見えてきた!痛い、痛い、痛い、痛い!あぁ!これは何?あっ!何だこれ…太陽だ…太陽は実は三つあったのさ!太陽は実は三つあったのさ!右からは赤い羽、左からは虹が咲き、その先には本当は宇宙が見えていたのさ!月は本当は四つあったのさ!その真ん中にはつぶつぶの光が落ちてヒマワリとなって落ちたのさ!朽ちたのさ!その雲には!あぁ!六角形の星が咲き、今日もまた狐の顔をして笑っている。もう無理!ちょっと休憩させておくれよ!頭おかしくなってしまうよ!仏像がさ、笑うんだよ、たまに十四個くらい並んで「えへへへ」って…。もう最近はわたし諦めたんです。目をつぶって暗闇を見ようとすると、大量のゴキブリが出てくるんですね。そのゴキブリたちはどちらかというと、カーテンレールに一列になって、逆向きになりながら、後ろに下がって行くんです。分かりますか?そんな時、わたし少し絶望するんですね。そうすると絶望の先にまた希望が湧いてくるんです。分かりますか?それでね、わたしはいつもそのゴキブリがね、カーテンレールに一列になって下がって行くのを見た後にですね、一つのことを考えるんです。もしも、わたしがアメーバダンスを踊るような小さな虫けらのような人間だったら、絶望の先には何を見るんだろうって…、いつもわたし、問いかけてるんです。そうするとコスモスが大量にでてきて、その真ん中にイソギンチャクがたくさん咲いてるんです。で、わたしはそこで怒るんです。ここは海なんだか陸なんだかよくわからない!なんでどっちかにしてくれないんだって。泣きわめいたりすんですね、割と。はははっ!ほんとなんですこれ。するとね橋が出てくるんです。橋が。その橋がですね。何か白くて骨みたいのでできてるんですね。魚の骨と思ってもらえるといい。その魚の骨が肋骨みたいになってて、わたしが歩こうとすると開いたり閉じたり、開いたり閉じたりするんです。で、その先に太陽の光みたいなのが、ぼわってなってて、真ん中にすごい間抜けな顔をしたちょっと、まぁ、江頭とまでは行かないけど、絶対にむかつく感じの人が立ってるんです。で、その人がわたしに向かって言うんです、いつも。しかもラジカセみたいの持ってて、「あ、やっぱ右行った」とか、「あ、やっぱ左行った」とか、わたしがその骨を橋を渡るたんびに。悔しいからわたしはちょっと左に行くふりをして右に行くんですけど、なんか「ほらね、右に行った」とか、「ほらね。左に行った」とか、そいつがいつも憎たらしい感じで言うんです。で、次第にわたしはイライラしてきて、その骨をこうぶっちぎりながら、渡ってくんですね、その橋を。で、その骨の先には何があるかというと、今度は全部が矢印の家があるんですよ。ひたすら矢印なんです、それはもう。で、その矢印の上にですね、なんか黄緑色の頭をした人たちがいっぱいね、座ってるんです。で、その黄緑色の頭をした人たちが、いつもこやって言うんです。「ぬーべー、ぬーべー、ぬーべー、ぬーべー」って言うんですね。で、わたしすごいむかつくんです、またその「ぬーべー」が。で、その人たち髪の毛生えてないんで、なんかちょっとアメーバみたいな感じなんですけど、この矢印に座った人たちの、「ぬーべー、ぬーべー」っていうのに若干苛立ちながら言うんです。「あなたたちは門番なんですか?それともここでお茶を飲みたいんですか?そこんとこどっちかにして欲しいってわたし思ってるんです」って言うんですね。そうするとね、その人たち不思議なことにね、右のお尻をね、取るんですよ。こう掴む感じで、ポンって。そうするとそのお尻がリンゴに変わるんですよ。で、わたしに言うんです。「このリンゴお食べ」と。で、わたし嫌な気分になるんですね。「そんな尻からできたリンゴなんて食いたくねぇ」って言うわけですよ。そうするとその緑の星人たちが言うんです。「あなたはいつもナメクジのことを分かってない。あなたはどうしてそんなにナメクジのことを理解しようとしないだ」って言うんですね。「ナメクジなんかカタツムリの殻がなくなったやつでしょ」って言うわけですよ。そうするとね、その緑のアメーバたちが怒るんです。それはまたすごい剣幕で。そのときの声がね、分かります?なんか「まっひゅ!まっひゅ!まっひゅ!まっひゅ!」っていうんですよ。「ぬーべー、ぬーべー」か「まっひゅ!まっひゅ!」って言ってね、そのときだけこう歯が二本でてくるんですよ、そいつら。すっげーそれがまた嫌な感じで、わたしはまたイライラしながら、その矢印の家たちを通っていくんです。分かりますか?そうするとね、今度はね、人間のべろがいっぱい生えてるね、野原みたいなところに来るんです。人間のべろなんです、どう見たって。けっこう気持ち悪い、べろの野原なんですね。で、わたしはその野原を、「あぁ、べろっぽいな」と思って歩くわけです。なんか舌苔とかあるわけですよ。ちょっとなんかよだれっぽいにおいがして臭いの、すごく。で、わたしはその臭さに耐えきれないんだけど、しょうがないから、なんかこう、手を押さえながら歩いてくんです。そうするとね、今度出てくるのはですね、何かね、これはたまに夢によく出てくるやつら何ですけど、そいつらはですね、何か、あのーまつ毛が、まつ毛っていうか目が、こうやって何か、イソギンチャクみたいな目をしてて、まつ毛が360度についてる、で、なんか口が、ちょっとなんか、鳥のくちばしみたいな人がいっぱい出てくるんですよ。で、この頭のところはピンク色で、結構ギザギザしてるんですけど、その人たちがべろのとこになんか座って、すごい私のことあざ笑って言うんです…。ハッ…、切れちゃったスイッチが…、チャンネルが…。もう見えない。笑ってた?何が面白かったの?

 

こんなときの「パ」ートナーは、完全に頭がぶっ飛んでいるのですが、僕は彼女のそんなところが大好きです。愉快な彼女のおかげで、家にいる時の僕はいつも笑っているのです。

午後、兵庫県播磨灘を震源に震度3。今日は完封。

Posted: 4月 13th, 2013
Categories: パ日誌
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