01/01/2013/TUE/七百三十二日目

このところずっとシンガポールで発表する作品の制作で慌ただしくしているのですが、さすがに元旦くらいは一息つこうと、母お手製のおせち料理を食べに実家へ帰りました。

「パ」と言えない人生を生きはじめてから今日で丸二年。そもそも一年間の「パ」フォーマンスとして始めたこの『「パ」日誌メント』ですが、この日誌を更新した時点で、既に2013年いっぱいの上演が確定しています。再びこの口で「パ」と発音できるのは、まだまだ遠い日のことになりそうです。さすがにこんなことを二年間も続けていると、「パ」裂を避けることに関してはだいぶ熟練してきて、最近は月に2〜3回の「パ」裂で済むようになってきています。問題は、そう、日誌の更新の方ですね。2011年4月19日の日誌で追って誓約された通り、『「パ」日誌メント』は、「パ」と一回口を滑らせてしまった場合だけでなく、日誌の更新が一日滞った場合にも上演期間が一日延長されることになっています。今では「パ」と口を滑らせてしまうことよりも、日誌の更新停滞の方が負債を抱える主な原因となっています。思わず自暴自棄になって、借金苦に喘ぐ中小企業の薄幸な社長のように、もういっその事「パ」もろとも無理心中を図ってやろうか、とよからぬ考えが頭をよぎったりもするのですが、あなたの声が耳の奥で聴こえるたびに、気を取り直して、自分はこの「パ」と言えない人生を生きなければならないと思い直すのです。

思えば僕が「パ」と言えなくなってから、この世の中は大きく変わりました。2013年の元旦の静けさの中に、時代の不穏な足音を聴くのは僕だけではないでしょう。とにかく、泣いても笑ってもまた年が明けました。

昼頃、岩手県沖を震源に震度3。今日は完封です。

Posted: 1月 1st, 2013
Categories: パ日誌
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