11/10/2011/TUE/二百四十日目

芸大で授業。寺山修司のラジオドラマ『コメット・イケヤ』をとりあげる。

映画がトーキーになって完成されたとするならば、ラジオドラマはそこから視覚的要素を引き算した不完全な形態と言えるだろう。しかし『コメット・イケヤ』はこのラジオドラマという形態の持つ、宿命的な盲目性を逆手にとり、聞く者の内側に豊かなイメージを喚起する。目を使って「視る」ことで、逆に見えなくなっているものを、音によって見えるようにするのである。そして学生たちに作品について解説している途中、ある画家の有名な言葉を引き合いに出したときのこと…

僕:「パウル・クレーは、”芸術は見えないものを見えるようにする”と言いましたが…」

地雷ワード、「パウル・クレー」、パ裂。

珍しく震度3以上の地震は観測されず。

ここまでの成績…。
積算上演日数:856(+1)
終演まで:572(±0)
終演見込み日:2013年5月4日(+1)

しかし日誌の更新が滞ったので(7/25~8/14)、その賠償として上演期間を21日間延長。
積算上演日数:877
終演まで:593
終演見込み日:2013年5月24日

Posted: 10月 11th, 2011
Categories: パ日誌
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