08/10/2011/SAT/二百三十七日目

今日から東京藝術大学上野校地において、発電をテーマとした展覧会『東京藝術発電所 Tokyo Art-Power Plant』開始。参加作家は、池田剛介、大山エンリコイサム、大和田俊、小町谷圭、西原尚、毛利悠子、Taguchi、僕の8名。多くの作家がエネルギーをテーマとした作品を展示する中で、僕は小町谷君、池田君、taguchiと共同で、手製の人力・太陽光・風力・水力発電機を寄せ集め、仮設の発電所を設置。そこでつくられた電気を同展覧会及び、同時開催されていた福島の工芸展『生まれなおす工芸:福島の漆』へと送り、展示運営のためのローカルな電力インフラを構築した。

これは東京へ電気を送り続けていた福島への、ささやかな返礼の表明であり、また発電から送電、消費へと至るその実験プロセスを公開し、アートの枠内で発電を扱うのではなく、アートの枠を広げて発電までもやってしまおう、という試みでもある。またさらに言えば、これは「等身大の公共性」の実演でもある。「インフラ・ストラクチャー」とは「国民福祉の向上と国民経済の発展に必要な、国家規模の公共基盤設備」のことを指すが、通常は「下部=Infra」に見えない形で隠蔽されている電力設備を、「上部=Supra」へと見える形で浮かび上がらせながら、国家規模の公共性に対し、極めてローカルな範囲における公共性のあり方を体現してみせるという意味で。

幸い今日は良い天気。気持ちよく、お天道様から電気をいただいた。感謝。
朝、紀伊水道を震源に震度3。今日は完封。

ここまでの成績…。
積算上演日数:855(±0)
終演まで:574(-1)
終演見込み日:2013年5月3日(±0)

Posted: 10月 8th, 2011
Categories: パ日誌
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