26/09/2011/MON/二百二十五日目

アムステルダム三日目。起きて市街を散策した後、宿にもどって今日の「パ」フォーマンスのための準備。本番数時間前だというのに、アムステルダムの街に漂う空気はあまりにユルく、無駄にピースな気分になってしまってなかなかテンションに火がつかない。

メールを確認するためにノートパソコンを開く。ついでにtwitterを覗いてみる。すると、一昨日渋谷で行われた脱原「パ」ツデモの様子を伝えるツイートを見つけた。リンクをクリックすると、当日の写真を掲載したブログに飛んだ。プラカードに横断幕、幟や旗を掲げながら声をあげる東京の若者たち。よく見ると知り合いの姿もある。渋谷から遠く離れて、ディスプレイ越しに見るその姿があまりに眩しくて、自然と目頭が熱くなってくる。間違いなくこの人たちこそ、今、世界中で一番輝いている人たちなのだ。

人々の輝きに、心の底からふつふつと力が湧いてきた。よし、点火。今日の本番はいけそうだ。Frascati劇場へ入り、サウンドチェック&リハーサル。サウンドエンジニアはまさに”Dyke”といった感じの恰幅の良い強面の女性で、スタッフの男たちをアゴで使う姿はなかなか痛快。今日の「Patterns+Pleasure」フェスティバルの出演者は、GROUND(ベルギー,オランダ)、TOKTEK(オランダ)+Simon Berz(スイス)、Author&Punisher(アメリカ)、僕の合計4組。

告白すると、本番中、傷を負った日本の人たちのことが想えてきて何度か泣きそうになった。今まで祖国に想いを馳せて海外の舞台に立つことなどあり得なかったので、自分自身に驚かされる。しかし今日はとても澄んだ音を奏でられたと思う。「パ」フォーマンスが終わった瞬間、観客が返してくれた拍手もとても澄んでいた。きっと日本にいるみんなの気持ちが僕を媒介して伝わったのだろう。そう、こうやって世界は循環していくんだ。

しかしその一方、日本では地震が頻発。朝、茨城県北部で震度3。昼過ぎ福島県会津を震源に震度3。夕方、北海道浦河を震源に震度4。夜、茨城県北部を震源に震度4。今日は完封。

ここまでの成績…。
積算上演日数:852(±0)
終演まで:583(-1)
終演見込み日:2013年4月30日(±0)

Posted: 9月 26th, 2011
Categories: パ日誌
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