25/09/2011/SUN/二百二十四日目

アムステルダム二日目。目が覚めてiPhoneで時刻を確認するともう昼すぎだった。ベッドから起き上がろうと身体に力を入れると、全身がピノキオのようにかちかちになっている。一昨日から昨日にかけて、40時間も横になる体勢をとれなかったためだろう。余裕をもって旅程を組んでおいて良かった。僕の「パ」フォーマンスの出番は明日。今日はのんびり過ごそう。

まずは街に繰り出して、通りに面したカフェで遅めのランチ。サンドイッチをほおばりながら、気になっていた山口県上関町長選の情報をiPhoneで確認。今回の上関町長選は、震災後の原「パ」ツ新設予定地では初めての首長選で、原「パ」ツ推進派の現職、柏原重海候補と、反原「パ」ツ派の新顔、山戸貞夫候補のどちらが勝つか、日本中がその票の行方に注目していた。結果は推進派の柏原候補が3選を果たし、勝利。それを知った瞬間、がっかりして力が抜けたのだろう。iPhoneがするり手からすり抜けて石畳の上に落下、画面がバリバリに割れてしまった。何とか電話としては使えるようなので、気を取り直して、アムステルダム国立美術館へ。

フェルメールは「光の画家」とよく言われる。しかし実際に実物を前にして見てみると、描かれた光景から豊かな音声が聴こえてくるので驚かされた。「トーキー映画は沈黙を発明した」と言ったのはロベール・ブレッソンだが、そういう映画的な沈黙の音声がきこえてくるのである。フェルメールは見るだけでなく、聴きながら描いていたに違いない。

アムステルダム国立美術館で数々の名画を鑑賞した後は、Frascati劇場へ会場下見に顔を出し、その後はぶらぶら散歩。宿へ戻って明日の「パ」フォーマンスに備える。寝る前に「パ」ートナーとSkypeでビデオチャット。日本からアムステルダムに向けておかしな踊りを踊ってみせてくれた。

昨日は派手に「パ」裂しまくったが、今日はほとんど一人きりだったことが功を奏して完封。

ここまでの成績…。
積算上演日数:852(±0)
終演まで:584(-1)
終演見込み日:2013年4月30日(±0)

Posted: 9月 25th, 2011
Categories: パ日誌
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