22/02/2012/WED/四百十八日目

昨日に引き続き、一日中インフルエンザで寝込んだ「パ」ートナーを看病する。
子供にタミフルを飲ませると悪夢をみる副作用がでることがあるというが、「パ」ートナーも悪夢を見たらしい。
以下に「パ」ートナーが語った夢の内容を記す。

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いつものように電車を降り、駅から家に帰ろうとすると、何故か駅からの道が家まで直接つながっていた。

私はその道を通って家に帰り、ベランダへ出た。すると汚い苔の生えた水槽の中で魚が死んでいる。その脇には荒れ果てたシクラメンの植木鉢が放置されている。

シクラメンを不憫に思った私は、水をやろうと洗面所でじょうろに水を溜め、ベランダに戻る。すると、何やら植木鉢がカタカタと動いていた。一瞬、地震かと思ったが、よくよく目をこらしてみると、植木鉢の下に数尾の秋刀魚が下敷きになっているではないか。秋刀魚が蠢くたびにその秋刀魚が植木鉢の足になり、カタカタと音をたてながらこちらに向かって歩いてくる。

歩く植木鉢に恐れおののいた私は、ベランダから部屋に逃げ込もうとしたが、内側から窓の鍵がかかっていて開かない。背後に迫り来る植木鉢…。もうだめだと思い、ベランダから飛び降りようとしたそのとき、冬樹が家に帰ってくる。

冬樹が内側から鍵を開けてくれたことで、私はようやく部屋に戻ることができた。しかしそこで起きた恐怖の出来事のことを話しても、冬樹はまったく耳を貸さず、「そんなことより、近くにすごくいい鳥の病院ができたんだ。そこの先生と仲良くなったよ!」と嬉しそうに語るばかり。

冬樹はその日から鳥病院に足しげく通うようになる。ある日、また冬樹が鳥病院に出かけたので、怪しいと思った私はこっそりその後をつけることにした。

外から鳥病院を覗くと、院内には色とりどりの鳥たちが飛び回っていた。冬樹は鳥たちに囲まれ、とても楽しそうにしていた。鳥病院の先生は女医で、冬樹に気があるらしく、鳥をダシに使って冬樹を口説いていた。冬樹は女医の下心に気付かずに、ただ無邪気に鳥に夢中になっていた。

そして家…

冬樹が家に帰ってきた。手には女医がくれたという、黄緑と黄色のびっくり箱のような小さな箱をいくつか持っている。箱のてっぺんには赤くて丸いボタンがついている。箱には説明書がついていたが、冬樹は説明書も読まずにそのボタンを押してしまう。すると箱から鳥が生まれ出てきた。それに大喜びする冬樹。それに対して「今の科学でそんなことはできないのに、けしからん!」と怒る私。

冬樹はさらに他の箱のボタンを押した。すると次々と鳥が生まれ出てきた。いくつかある箱のうちの1個がスペシャルボックスだったらしく、どんどん鳥が生まれ出てきて止まらない。騒がしくさえずる鳥、鳥、鳥…。最終的に部屋は無数の鳥たちで溢れかえってしまい、似たような鳥にまぎれてどれがちび太か分からなくなってしまった。「あんな女医のところに行くからこんなことになるんだ」と私は怒り狂った。一方で冬樹は楽しそうにはしゃいでいる。「ほら!どんどん生まれてくるよ!ねぇ、先生のところに行ってみようよ!」と私の怒りなど意に介さず。

次の日、私は満員電車に乗っていた。ふと目の前のおじさんを見ると、明らかにカツラだと分かる髪型をしている。しばらくおじさんの頭を眺めていると、カツラの両脇の部分がみるみる伸びて、鳥の羽根のように変形しはじめたではないか。さらにおじさんの目はまん丸になり、口はクチバシのように尖りはじめた。見て見ぬふりをしていると、終いにはおじさんの頭部が胴体から切り離されて飛び立ち、私に襲いかかってきたのである。

私は後悔した。昨日あんなに怒ってしまったから罰があたったのだと。
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震度3以上の地震は観測されず。今日は完封。

Posted: 2月 22nd, 2012
Categories: パ日誌
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