17/06/2011/FRI/百二十五日目
夜、「パ」ートナーを助手席に乗せて中央道を車で飛ばす。目的地は田舎の山奥にある「パ」ートナーの実家。彼女の両親に会うのはこれがはじめてである。そんな記念すべき日に思いのほか東京を出発するのが遅くなり、首を長くして待ってくれている「パ」ートナーの両親ことが気になって、ついアクセルを踏み込む足にも力が入ってしまう。
「パ」ートナー:「急がなくて大丈夫だよ。安全運転でね」
僕:「うん。そういえば前、中央道でスピード違反で捕まって、免停になったんだよな…」
「パ」ートナー:「オービスで撮られた?」
僕:「いや、パトカーに捕まった。中央道は覆面が多いんだよ」
地雷ワード、「パトカー」、パ裂である。
結局、「パ」ートナーの実家に着いたのは深夜すぎ。「パ」ートナーの両親は、眠気を圧して待っていてくれた。
僕:「は、はじめまして…。山川と申します。遅くなってすみません!」
お父さん:「まぁ、まぁ、入りなさい」
居間に通され、お父さんがグラスにビールを注いでくれる。
僕:「あ、ありがとうございます…」
お父さん:「長時間のドライブお疲れさま。じゃあ…乾杯!」
僕:「か、かんぱいっ!あぁっ!」
グラス片手に、自らの「パ」裂に頭を抱える僕。緊張していたせいで、すっかり「パ」への警戒が解けてしまっていたのだ。
お父さん:「お? 山川君、どうした?」
「パ」ートナー:「あ、お父さんにはまだ言ってなかったけど、山川さんは「パ」っていう音を100万円で売っちゃったから言えないの。現代アートだよ。よろしくね」
僕:「ははは、実はそうなんです…。すみません…」
お父さん:「ほう…それは一体どういうことなんかな?」
そして僕は『「パ」日誌メント』をやることになった経緯や、現代アートの世界がいかに奇妙であるかを、夜更けすぎまでお父さんに解説したのだった。
ここまでの成績…
積算上演日数:610(+2)
終演まで:442(+1)
終演見込み日:2012年9月1日(+2)
しかし、日誌の更新が滞ったので(8/25)、罰則として上演期間をさらに1日延長。
積算上演日数:611
終演まで:443
終演見込み日:2012年9月2日