11/06/2011/SAT/百十九日目
宮城で震度3。
新宿で脱原「パ」ツデモがあるので「パ」ートナーを誘ってみたのだが、自分は行かないという。
「一人で行って来て」と、「パ」ートナー。
それも無理はないだろう。4月10日の高円寺での脱原「パ」ツデモ。警官隊とデモ隊とが衝突して騒然とする列の中で、「パ」ートナーは気を失って路上に倒れ込んでしまったのだった。彼女曰く、自分は原「パ」ツには反対だが、その時のことを思い出すと怖くて行く気になれないという。だから自分はデモとは違った形で未来のために行動するつもりだと。
「パ」ートナーは僕に一人でデモへ行くことを勧めたが、彼女を家に置いて自分だけデモに参加する気になれず、結局デモへの参加は取りやめにした。「じゃあ今日はどうしようか?」と聞くと、ピアニカを買って一緒に音楽を演奏したいという。そこで都内の楽器店にいろいろ問い合わせてみたところ、豊富にピアニカの在庫を抱えているのが、島村楽器新宿店であることがわかった。というわけで新宿へ…。
島村楽器新宿店のある通りは偶然、デモのコースと重なっていたようだ。楽器店の近くまでくると、参加する予定だったデモ隊に出くわした。今回のデモもかなりの規模である。
「参加したいんじゃない?」申し訳なさそうな顔で僕の顔を見る「パ」ートナー。
「ううん、大丈夫だよ」と僕。
楽器店でピアニカを試奏する。いくつか吹いてみたが、SUZUKI製の茶色いピアニカ(正式にはメロディオン)が音色に深みがあって気に入った。
「これください」
ピアニカを買って通りに出ると、まだデモ隊が通りを歩いてる。賑やかだ。
「げんぱつ、いらない! げんぱつ、やめろ!」
コンクリートとアスファルトで覆われた都会の空間に、いくつもの声が重なりあってこだましていた。
僕はさっそく買いたてのピアニカをケースからとり出して、デモ隊のシュプレヒコールに合わせて吹いてみた。うん、いい音色だ。それをみて横から「わたしも吹きたい」と「パ」ートナー。しぶしぶ渡してやると、彼女もデモ隊のシュプレヒコールに合わせて、ちんちくりんなメロディを吹きはじめた。なかなかいいアンサンブル。
そんな風にして代わる代わるにピアニカを吹きながら、僕らはしばらくデモ隊と一緒に歩いていた。結局デモに参加したような…、しなかったような…、そんな一日。
今日は完封。
ここまでの成績…
積算上演日数:593(±0)
終演まで:431(-1)
終演見込み日:2012年8月15日(±0)
しかし、「パ」日誌の更新が滞ったので(8/9~8/22)、罰則として上演期間を14日間延長…
積算上演日数:606
終演まで:445
終演見込み日:2012年8月28日