27/05/2011/FRI/百四十四日目

昼、福島で震度4。夕方、再び福島で震度4。夜、山形で震度4。

東京芸大大学院映像研究科メディア映像先攻で、講評会。
課題はラジオドラマを制作し、発電しながら発信するという内容。

先のエジプトとチュニジアの革命で、インターネットが市民の抵抗のためのツールとして大きな役割を果たしたことは記憶に新しいが、まだネットの普及していない1989年の東欧において、市民の抵抗のツールとなったのは無線電波だった。革命において自立と自由を勝ち取ろうとする人々は、発信機と自転車発電機を自作し、自分たちによる放送を自分たちの力で発電した電気で発信し続けたという。

だから革命状態にある今の日本において、もともとラジオドラマ・コンテンツを制作することを目的としていたこの課題に、急遽「発電」と「発信」というテーマが加えられたのは自然な流れだったのだと思う。さらに言えば、これは教員から学生に一方的に与えられる大学の課題というよりも、この現状に対し、インディペンデントな表現者としてどうレスポンスすべきかを問い、共に考えるための一つの試みだったと僕は思っている。

実際に発表された作品はというと、「発電」と「発信」というテーマが加わったことで、課題としてのハードルが上がったものの、ラジオドラマ的なナラティヴィティが、パフォーマンス的、インスタレーション的に展開された作品が出て来て面白かった。

そのうちの一つ、展示されている家電がそれぞれモノローグを語りはじめるという作品の講評の際、僕は作品を照らす照明のことがどうしても気になっていた…。

僕:「うーん、照明がイマイチだな。例えば家電が語りはじめるときにパッとスポットがあたるとかさ…」

地雷ワード「パッと」パ裂。

擬態語として「パッと」と口を滑らせたのは今年に入って3回目。

ここまでの成績…
積算上演日数:565日(+1)
終演まで:418日(±0)
終演見込み日:2012年7月18日(+1)

しかし日誌の更新が滞ったため(7/12~8/3)、罰則として22日間上演期間延長。
積算上演日数:587日
終演まで:440日
終演見込み日:2012年8月9日

Posted: 5月 27th, 2011
Categories: パ日誌
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