13/04/2011/WED/百日目

早朝、岩手で震度4。朝、福島で震度5弱。

昼、「パ」ートナーから電話があり、仕事場で怪我をしたという。急遽車で職場まで迎えにいき、病院へ連れて行く。

度重なる余震、放射能、不安定な社会、見えない未来など、さまざまな不安に襲われ、気もそぞろになっていたことが事故につながったようだ。痛みに助手席で泣き叫ぶ「パ」ートナーをなだめながら運転し、病院を点々とするが、なかなかちゃんと診てくれるところが見つからない。だいぶ走ってようやく良い病院がみつかり、飛び込みで処置をしてもらう。幸い大事には至らず。

しかし私は私で「パ」ートナーが突然怪我をしたことで、すっかり気が動転し、午後予定されていた桂英史さんとの打ち合わせのことをすっかり忘れてしまっていた。桂さんからの電話で気がついた時には、もう約束の時間は過ぎていた。

「パ」ートナーを自宅へ送り届け、急いで東京芸大の横浜校地へ。出向いたのは桂英史さんとの打ち合わせが主な目的だったが、ちょうど桂さんと藤幡正樹さんによる「3.11震災後について語ろう。」というシンポジウムが催されていたので聴講する。シンポジウムの途中で私にも意見が求められ、マイクを渡された。当然、原「パ」ツの話題が出るわけだが、「原子力発電所」という言葉を使うことで「パ」裂を回避。

公の場で発言する時、なぜか地雷ワードの「パ」裂はほとんど起こらない。自分の言わんとすることを多くの人へ伝えようとする時、リアルタイムに言葉を選別しているからだろう。その推敲のプロセスで「パ」のつく言葉は自動的に候補から外れていく。我ながらなかなかのスキルである。

震災が起きてからというもの、ずっと引きこもって悶々としていたが、声による意見交換の場に立ち会えたことで、心が少し救われる。

今日は完封。

ここまでの成績…
積算上演日数:534日(±0)
終演まで:431日(-1)
終演見込み日:2012年6月17日(±0)

Posted: 4月 13th, 2011
Categories: パ日誌
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